改修工事に新たな問題が発生その1
契約外事案である通気管の継手部
分上側が分離破断していることを確認しましたのでその対策方法の検討を行いました。
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※通気管とは:排水管・汚水管内の流れを円滑にし、管内気圧の変化に応じて空気を補給したり排除したりする通気のために設置される管。
※通気管接続部の位置は、棟および階によって異なります。
(1)経緯
10月14日(金)管理組合事務局にリフォーム業者から、リフォーム(23号棟)実施中に点検口を開口し点検したところ、通気管の継手部分上側が分離破断していることを確認したと連絡がありました。
今回の「洗面所系立型排水管改修工事」(以下「本工事」)は、通気管に関しては、各棟の最上階から屋上までの更新改修工事は契約しておりますが、このトラブルは契約外事案ですが、本工事と隣接した箇所でもあるため、緊急に対処方法の検討を行いました。
(2)通気管継手部破断原因
調査のため入手した分離破断現品の確認から破断原因を推定しました。
1)通気管は空気の流通用であるが、通気管鋼材部の温度、大気・水蒸気等の温度差の相違により、結露の発生、錆の発生を助長させている。
2)錆は、ねじ加工されている配管継ぎ手部分の外径・内径部にあり、外径部は赤錆程度であるが内径部は浮き錆が見られ進行が顕著となっている。
3)錆の発生部分は、外径・内径部のねじ加工部であり、ねじ加工精度・継手側めねじとのカミ合い・カミ代・取り付け芯誤差・締め付け力等の影響を受けており、腐食し易くなっている。この状態で長期間使用され、更に地震の影響等で分離破断した可能性が高いと考えられる。
4)ねじ加工されたつなぎ部分以外は特に腐食の進行は見られない。
(3)対策方針の確認
1)本工事に併せて通気管改修工事の実施
今後、このまま放置すると腐食が進行し、同様の破断トラブルが継続して発生し、近い将来改修が必要となり、新たな費用の発生ならびに住民生活面での負担が生じます。そのため、本工事に併せて通気管の改修を実施することが最善策と判断しました。
2)腐食状況の把握
通気管内の腐食状態の調査をCCDカメラを使用し、腐食状況の確認を行いました。
(4)購入業者の選定
配管継手部分および破断個所の固定方法、長期維持等の方策について5社を選定し、検討の結果「ショーボンドカップリング(株)」に決定しました。
【作業内容】

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