現在、1期と2期の「洗面所系立型排水管改修工事」がもうすぐ終わろうとしていますが、専有部の排水枝管(排水の横管)は、所有者が管理を行います。今回の工事によって分かった事は、専有部分ではあるが、(1)見えない箇所に関して状況が分からないので38年間そのままにしていた、(2)あるいは中古で購入したので、どのようになっているか分からない。ということで管理されてなく、接続部から少しずつ排水が漏れていた、もう少しで漏れるところであった等、そのような家庭が多くありました。
排水枝管に関しては、今回の工事で部品代のみで改修ができました。一安心された方もあると思います。
しかし、排水枝管だけでなく、「給水管」と「給湯管」に関して38年間一度も交換していない家庭も多くあるようです。管理組合に連絡が入っている給水管系の水漏れ事故が月に2、3件発生しています。
水漏れが発生した場合、下の階に迷惑を掛けるだけでなく、修繕により高額の出費が発生する場合があります。お互いに気をつけましょう。
《漏水の保険には必ず入っておきましょう》
県ドリームハイツの給水の流れ
1) 給水本管(横浜市)
→2)分岐管(住宅管理組合)
→3)加圧給水ポンプ(住宅管理組合)
→4)メーターボックス内給水共用立管(住宅管理組合)
→5)止水栓(住宅管理組合)
→6)給水メーター(所有者)
→7)各戸用給水管(専有部:所有者)
→8)各給水栓(キッチン、洗面所、洗濯機用、トイレ、浴室)(専有部:所有者)
給水管:鋼管タイプは衝撃・火災には威力を発揮しますが、継手部分が早いもので2年で腐食がはじまり、配管には常時水圧がかかっていますので、腐食した弱い部分からの水漏れがその時期多く発生します。耐久年数は、一般的には15年から30年です。
給湯管:38年前の入居時には銅管を使用しています。温度差の激しい配管には大変便利な管材です。欠点として材質が鋼管より柔らかく変形しやすい、肉厚が薄い。最大の難点が接合にろう付けを行うことです。給湯管の漏水の原因は、ろう付の接合部です。今まで継手部分の水漏れが主だったのですが、直管部分でも小さな穴が空くこともあり、これよりの水漏れがはじまります。=写真下=